472−不思議な話

この『不思議な話(ニーマンのピク詰め)』というブログを数年前に始めた時に漠然と思っていた『最後の記事はどんなのだろう』という答えがこの記事なのはチョット不思議な感じがします。振り返れば良くもまあ470話も書いたものだと思いますが、さすがに…

471−マジシャン

小さい頃の夢はマジシャンになることでした。当時はマジシャンではなく手品師と言っていたのですが、初代引田天功辺りからマジシャンという呼び方がメジャーになって来たように思います。たまたまテレビで見たマジックショーに感動したのと、たまたま近所に…

470−飛行

もうひとつ幼稚園の時のお話です。自分ではそれを夢だと思っていたのですが、なぜか周りの人がそれは事実だと言いうものですから仕方なくそれを事実だったのだと思い込んでしまっている事があります。それは風の強い日に50メートルほど『飛んだ』という事…

469−オブジェ

幼稚園で思い出しましたが幼稚園時代の初期の頃に幼稚園の建物の一部を修理か増築かの工事をしていた時期があり、業者の方がセメントを使うのを見ているのが大好きでした。オジサンがブリキの箱の中でセメントの粉と砂に水を足しながら混ぜるのがたまらなく…

468−足跡

幼稚園の時のお話です。幼稚園時代はそれなりに楽しく過ごさせてもらったのですが、ひとつだけ不思議な事と言うか納得のいかない出来事がありました。一クラス(当時は『組』と言っていました)20人位が『赤』『青』『黄』の3クラスに分かれていて、私は…

467−隅っこ

その公共施設は絵画をはじめ、世界中のありとあらゆる美術品や工芸品を紹介してくれる施設です。建物内部は大きく分けて三つの展示空間から成っており、小さな部屋を挟んで両サイドに大きな部屋がひとつずつあります。小さい部屋と言っても20畳以上の広さ…

466−オカリナ(後)

恥ずかしいやら情けないやらでしたがそのままにしておく事も出来ず雨に濡れながら砕け散ったオカリナの破片を拾い集めるのですが、破片を拾いながら『普通ならここで偶然お金を拾うとかオカリナの中から小さく折り畳まれた一万円札が出てくるとかあるのに…』…

465−オカリナ

東京時代の話です。東京で生活を始めてから余りお金に困る事はなかったのですが、一度だけこんな事がありました。バイトの給料日の前日が休日で朝からパチンコ三昧の結果、昼過ぎには一文無しの状態になります。当時は貯金などしていませんでしたから本当に…

464−黄金

Mさんの趣味は天気の良い日に滝や渓谷を散策することだそうですが、ある日不思議な体験をしたそうです。その日はいつもと違ったルートで渓谷の沢を目指すのですが、渓谷の上から15メートル程下の沢までのルートを確認する為に下を覗きこんでいると突然後…

463−異世界(後)

S君が私に説明してくれたのはこうです。『布団の中で仰向けになり、姿勢を正した状態で深い呼吸を確保した後、眼球だけを左右に動かしそれぞれの限界の位置で見える「物」を確認する。たとえば右に柱時計を確認したらすかさず左のだるまの色紙額を見る、と…

462−異世界

子供の頃は週末になると従弟のS君の家と私の家とを交互にお泊まりするのが恒例となっていて、2人で翌日の早朝からの釣りの話で夜遅くまで盛り上がっていました。そんなある日の事いつものように散々盛り上がった後そろそろ寝ようかという段になってS君が…

461−リアリティー

上手く言えませんが、どうも最近自分自身に現実感がないと言うかリアリティーを感じられないのです。何と言うか自分に意識を向ける時に客観的な感じがするのです。仕事上意識してそのようなものの見方をする癖はありますが最近は無意識にそんな状態になって…

460−歯形

絵画のジャンルの中に「シュール(レアリスム)」と言う領域があります。シュールとは「超現実」のことで、常識を超えた世界や夢の世界のことを言うのだと私は解釈していますが、現実の生活の中でも普通にシュールな事柄に出くわす事はあります。そんな時は…

459−幽霊(後)

Mさんの体験はこうです。12時前に就寝したMさんは深夜の2時頃にトイレに行きます。バスルームとトイレが一対となったどこにでもあるユニットバスのドアを開けると、目の前に黒い革靴を履いた茶色のズボンに白い長袖のカッターシャツを着た東南アジア系…

458−幽霊

私は基本的には『霊』の存在を信じていないのですが、思念や想念が何らかの形で肉体以外の場所や物に情報として残留することはあるのではないかと思っています。それを映像として受信する事のできる人がいても何ら不思議でもないのですが、それを霊としてと…

457−まゆげ

福岡時代の友人M君の体験談です。M君は高校時代野球部に所属していたのですが、今で言う『ツッパリ』まで行かないまでも結構ヤンチャな生徒だったようで眉毛をカッコ良く整えるのが日課だったようです。普段は注意されなかった眉毛なのですが些細な事がき…

456−学生服

高校1年の時に近所の方に学生服を頂きます。息子さんが高校生の時に着ていたものらしいのですが学生服の替えは何着あっても助かるので有難く着させていただきました。頂いた詰襟の学生服は少し大きかったのですが、色が真っ黒ではなく光線の具合で何故か緑…

455−デジャブ

家には4匹の白いワンがいて散歩の順番が決まっています。最初がナナちゃんで2番目がサンちゃんと母親のムーンの2匹を同時に連れて行き、最後がハチ君という事になっています。コースはそれぞれ違うのですが近くの公園内を横切る所までは全員同じでその日…

454−追い風参考

小学5年生の時の体育の授業で50メートル走のタイムを計るというのがあったのですが女子は別として男子は大体8秒台で走るのが平均的なタイムでした。中には7秒台で走る生徒もいましたがそんな生徒は他の生徒に称賛されるのですが、稀に6秒台後半で走る…

453−贈り物(後)

何故かその鉈(ナタ)を手にしてからというもの目に見えて運気が上がります。そのことを親しい友人に話した所、普段はほとんどそんな抽象的な言い回しをしない友人から思いもかけない言葉が返ってきます。「アイテムが揃ったじゃない。後は鏡だけだね」友人…

452−ペットボトル

動物には昨日とか明日とかいう時間の観念があるのでしょうか。子供の頃の記憶や明日に想いを馳せる事はないのでしょうか。少なくとも家のワンちゃん達にはないようです。どうも毎日が今日のようなのですが、それでも食事の時間や散歩の時間はチャンとわかっ…

451−贈り物

随分昔の話です。その展覧会場に顔を出したのは私の作品を見る為にわざわざ足を運んでくれると言う古い知り合いと逢うためだったのですが、会場の入り口で受付の女性に預かり物があると言われ新聞紙で包まれた40センチ程の筒のようなものを受け取ります。…

450−本能

どうでもいいことが無性に気になる時があります。たとえば食べ物を噛んで食べるという当たり前の行為が本能なのか学習なのかと言うことが突然気になったりします。実は思い返してみると自分には自分の意思で食べ物を噛んで、つまり咀嚼して食べていた記憶が…

449−巻き寿司

何故そんな事を思ったのかわからないのですが、子供の頃に自分の体の表面に関してはどの部分であっても知らない感覚があってはならないという思いがあり、ありとあらゆる事を試してみるのですが結構いろんな発見がありました。たとえば手の甲を思い切り擦る…

448−ツクツクボウシ

人は一度も見た事がない物を目にした時、脳はそれまでの記憶の中からそれに一番近い物を選択しながらその物を理解しようとするので形体的に辻褄が合わなくてもとりあえずその物は見えているのですが、それがどの記憶にも当てはまらない物の場合はそれを視覚…

447−スィブィヤ

東京時代はかなりの期間ガラス清掃のバイトをさせてもらった時期があるのですが、最初にお世話になった会社の事務の方が東北出身の方でした。その会社のシステムとしてその日の作業を完了した時点でその報告と翌日の作業現場を電話で確認するということにな…

446−伊勢えび

新婚当時、外出から戻った妻に突然ハンドバッグの中からハンカチを出してほしいと頼まれます。自分で出せば済む事なのに不思議な事を言うものだと思いつつハンドバッグを開くのですが開いて腰を抜かすほどビックリします。何と中から伊勢えびが出て来たので…

445−タイミング

会話の最中に一度タイミングを逃してしまうと二度とその事には触れられなくなってしまうと言うことがあります。東京時代は高円寺の安いアパートを借りて生活していたのですが偶然近所にバイト仲間のアパートがありました。それほど親しい関係ではなかったの…

444−時計

普通、常識と異なる現象に遭遇した場合その現象を理解する為にあらゆる可能性を考えて一番適当な答えで自分を納得させようとしますが、たまにそれが不可能な場合があります。その日はお昼過ぎに一皿100円の回転寿司のお店で食事をしたのですが席に座って…

443−卵

先月、由布院で美術館を経営しているUさんの所に伺った時に駐車場の植え込みでこぶし大の泡の塊を見つけます。ホタルの卵にしては大き過ぎるしサンショウウオの卵とも違っていたのでUさんにお願いして何が孵化するのかを確認してもらう事にしました。それ…