2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

158−釣れるか?

釣りに凝っていた頃に経験した不思議というよりは珍しい体験です。その日は天気の良い休日で朝から港の側のテトラポットで釣りを楽しむのですが、テトラポットから釣りをするときは出来るだけ海面に近いテトラポットの下の方で竿を出すことになります。道路…

157−偶然

度を超えた偶然というのは恐怖です。20代の頃、購入したばかりの車でドライブに出かけるのですが、熊本の阿蘇から大分に戻る途中で近道をしようと山道に入ります。当時はカーナビなどありませんし地図も持っていなかったのですが、ただ知らない道を走って…

156−お見舞い

チョッと不謹慎な話になりますが、随分前に母親と伯母さん(母親の姉)を連れて入院中の伯父さん(母親の兄)を見舞いに行ったときの話です。おじさんの入院生活は長期にわたっており、随分体力も落ちていると聞かされていました。病室に入ると酸素吸入器を…

155−催眠術

造形作家のRさんはとても個性的で独特の魅力を持った素敵な人なのですが、時々『フワ〜』としているときがあります。そのことをRさんに聞いてみた所、とんでもない事実が明らかになったのです。Rさんが言うには20歳の頃、テレビで視聴者に催眠術をかけ…

154−新車

福岡で仕事をしているときはバブルと相まって金銭的には今では考えられないくらいの余裕がありました。毎年のように新車に乗りかえるという贅沢なこともしていたのですが、その中にガルウィングのスポーツカーに乗っていた時期があります。といっても国産の…

153−観音像(後)

スピードは出ていないと言っても40キロ近くは出ていましたから、普通7〜8メートル前方に突然飛び出した子供を避けられるわけなどないのです。ところが今思い出しても不思議でしょうがないのですが、どう考えても子供が道路に飛び出す前に急ブレーキを踏…

152−観音像

小さな造形の会社を立ち上げて細々と仕事をこなしていた頃の話です。会社といってもひとりで営業から造形、塗装、運搬、設置、集金をこなすのですから会社というよりはフットワークの良い職人と言った方が正解かもしれません。仕事を始めた頃はその手の仕事…

151−神社のUFO

その神社は小高い山の頂上にある結構立派な神社です。中学1年生の頃、地元の新聞の片隅にその神社の境内でUFOを見たという小さな記事を見つけるのですが、そのときに撮影したという写真まで載っていて、純朴な中学生を興奮させるには十分過ぎるものでし…

150−たまむし

玉虫を最後に見たのは5年ほど前です。今まで生きてきた中で玉虫を見たのは精々10回くらいですので、私の場合、生まれて初めて玉虫を見た7歳のときから計算すると玉虫を見る確立は4〜5年に一度くらいになります。それにしても玉虫のあの美しさは尋常で…

149−エメラルドグリーン

子供の頃に流行った遊びに『パッチン』があります。メンコのことなのですが、私の地域ではそう呼ばれていました。パッチンには丸い形のものと長方形のものと2種類あって大体は当時人気のアニメの主人公が描かれたものが主でした。どちらかというと長方形の…

148−ただいま

声が通るとか通らないとか言いますが、通る声の人は大きな声を出さなくてもチャンと相手に伝わります。私はあまり通る声ではなく、どちらかと言うと声がこもって聞き取りづらい方だと思います。玄関で『ただいま』と言っても、まず気がついてもらえません。…

147−目から

言い間違いはよくあることですが、それが連続するとチョッと怖いものがあります。実は先日、嫁との会話中にそれがありました。嫁の名誉の為に言っておきますが、普段はこんなではありません。いつもはチャンとした立派な嫁です。この時はたまたまそうなって…

146−ハサミ

東京時代のアルバイトの中で一番面白かったのが『窓拭き』です。仕事現場となるビルは東京中いたる所にあるわけですから、それは々いろんな面白い体験をさせていただきました。しかし窓拭き自体は非常に危険な仕事で、屋上に窓拭き用のゴンドラが設置されて…

145−ポケット

東京時代にはありとあらゆるアルバイトを経験させていただいたのですが、その中に『引越しセンター』というのがあります。その日の引越しのパターンによってそれぞれにシフトを組まれるのですが、その日は女子大生の引越しということで先輩と2人で現場に向…