416−特殊能力

自分では当たり前だと思っている事が、実はとても特殊な事だったりすることがあります。

まだ新婚の頃に何かの雑誌の中に『間違い探し』を見つけたので2人でやってみることにました。似たような絵が2枚並べてあって何か所かの間違いを見つけるというやつです。私はそういうのが得意なので妻よりも多くの間違いを探し出して自慢してやろうと思っていたのですが、なんと私が最初の間違いを見つける前にすべてを見つけてしまったのです。

全部で7か所の間違いがあったのですが「ここと、ここと、ここと、ここと、ここと、ここと、ここ」と言いながら間違ったか所を指差すのですが時間的には3秒か4秒の出来事でした。嘘だろうと思いましたがすべて正解でした。

ふたつの絵を見比べるだけでもその位の時間はかかるのですから妻はその瞬間に7個の間違いを見つけている事になります。他の雑誌でも試してみたのですがどれも3〜4秒なのです。私からしてみればこれはもう超能力のレベルです。

ビックリしている私に妻は当然のような顔でその方法とやらを伝授してくれました。それはこうです。

ちょっと前に視点をずらして平面を3Dのように見るのが流行りましたが、用はその方法でふたつの絵をひとつに重ねてしまうのです。具体的に言うと寄り目にしながらふたつの絵が重なるポイントを見つけ、重なった所でキープすると間違いの個所だけが光って見えるのです。妻はその方法を小学生の頃に発見していたそうですが、誰もがそのようにしていると思っていたそうです。


コオロギのアトリエhttp://korogi.s1.bindsite.jp/