308−虹
ある物や事柄に対して『美しい』と感じるのは誰かに教わった事なのか、それとも元々自分に備わった感覚なのかを考えることがあります。
不思議なことにそれは決まって虹に遭遇した時に思う事なのですが、おそらくそれは小学生の頃の体験に原因があると思われます。
小学生の低学年になるまでに虹は何度か見ていたと思いますが、極端に人みしりだった私が虹の美しさの意味を人に尋ねたのはその時が初めてだったように思います。
勇気を振り絞って質問した私に笑顔で答えてくれる女の先生は光の屈折の原理を丁寧に教えてはくれたのですが虹の美しさの意味については一言も触れませんでした。
きっと私の質問の仕方に問題があったのでしょうが、その日以来、美しさの意味を人に尋ねることが出来なくなってしまいます。
おかげで虹を見る度にそのことを考えさせられたものですから『美しさの意味』は自分なりに解決したのですが、ここに来て『美しさの訳』が気になるのです。
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