266−刀

画家のOさんは高校の先輩になるのですが、どのくらい上なのかは知りません。

そのO先輩がお酒の席で高校時代の話を私に聞かせてくれるのですが、何回聞いても意味がわ
からないのです。


「俺が高校に通っていたときは教科書を忘れても『弁当』と『刀』は忘れたことがなかった」


私の聞き違いかと思い何度も聞き返したのですが、確かに『刀』といいます。

仕舞いには立ち上がって腰に差した刀を鞘から抜き、大上段に構えるゼスチャーをして見せる
のでどうも刀に間違いないようです。

カ、カタナって…。

詰め襟で刀を腰に差して通学している高校生を想像してみてください…不思議でしょ?


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